“いつせつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
一切37.5%
一節37.5%
一説25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かたじけないけれど、僕の迷は未だ覚めんのだから、間は発狂してゐる者と想つて、一切いつせつかまひ付けずに措いてくれ給へ」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
思はず寒さに胴顫どうぶるひすると同時に長吉ちやうきち咽喉のどの奥から、今までは記憶きおくしてゐるとも心付こゝろづかずにゐた浄瑠璃じやうるり一節いつせつがわれ知らずに流れ出るのにおどろいた。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
これより一説いつせつあるところなん大晦日おほみそかげたくせに、尊徳樣そんとくさまもないものだと、編輯へんしふ同人どうにんつておほいあざけるに、たじ/\となり、あへわが胸中きようちうたくはへたる富國經濟ふこくけいざいみちかず、わづかしろおもかげしるすのみ。
城の石垣 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)