“ひとしき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
一頻95.2%
一切4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
羽柴筑前守、前田又左衛門、福富平左衛門、佐々内蔵介さっさくらのすけ——それらの若い部将の隊伍の力づよい足なみも一頻ひとしきりつづいた。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
美女達はその手を取ってほらあなの中へ入ったが、歓び笑う声が一頻ひとしきり聞えてきた。紇は巌の陰で合図のあるのを待っていた。と、美女の一人が出てきて
美女を盗む鬼神 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
夕方は用が有るから、三人ばらばらになって、私はランプ配りやら、戸締りやら、一切ひとしきり立働いて、例の通り部屋で晩飯を済すと、また身体にひまが出来た。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)