“あらい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
新井52.4%
洗肉19.0%
新居14.3%
荒井9.5%
荒藺4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
窮厄きゅうやくにおりながら、いわゆる喉元のどもと過ぎて、熱さを忘るるのならい、たてや血気の壮士は言うもさらなり、重井おもい葉石はいし新井あらい稲垣いながきの諸氏までも
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
「何もございませんが、一口ひとくち召上れな」と言って、お銚子ちょうし洗肉あらいをつきつけられたところで、いやな気持はしないが、わざわざ安倍川をこしらえて来て食べさせるところが、お雪ちゃんらしいなと
大菩薩峠:26 めいろの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
東海道では箱根と新居あらい(遠州)に関所があった。関所は幕府で厳重に守らせたものであるが、既に勤仕している武士となれば、手数はかからぬのであるが、女子供を連れると面倒であった。
鳴雪自叙伝 (新字新仮名) / 内藤鳴雪(著)
わたくしは——じつ相州そうしゅう荒井あらい城主じょうしゅ三浦道寸みうらどうすんそく荒次郎あらじろう義光よしみつもうものつまだったものにございます。現世げんせ呼名よびな小櫻姫こざくらひめ——時代じだい足利時代あしかがじだい末期まっき——いまからやく四百余年よねんむかしでございます。
武蔵の荒藺あらい・遠江の新居などというアラも、考えてみれば阿原と縁由があるかも知れぬ。イは邑落ゆうらくの義である。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)