“あいま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
相俟53.3%
合間18.7%
相間16.0%
相待5.3%
相摩4.0%
隙間1.3%
相見1.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
雪渓が幾条となく山肌に象眼されているので、頂上附近の高山性地貌と相俟あいまって、一層崇高偉大なる感じを起さしめるのである。
白馬岳 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
と、指を湿らせる合間あいまに、水をほめる前に、先刻話しかけたつづきを、思出したようにいうのだった。
朱絃舎浜子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
彼は其所にある塩煎餅しおせんべいを取ってやたらにぼりぼりんだ。そうしてその相間あいま々々には大きな湯呑ゆのみへ茶を何杯もえて飲んだ。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
天草灘を振分けに眺めるそのすぐれた風景と相待あいまって、愛すべき別天地を形作っている。
雲仙岳 (新字新仮名) / 菊池幽芳(著)
翠嶂すいしょう山と呼ぶこのあたり、何かわびしい岩礁と白砂はくさとの間に高瀬舟の幾つかが水にゆれ、波に漂って、舷々げんげん相摩あいまするところ、たれがつけたかその名も香木峡という。
木曾川 (新字新仮名) / 北原白秋(著)
すべてを、公生活に基づけ、私生活は、その隙間あいまのこと、時雲の緩急とにらみ合わせ、自由自在としているのである。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
すべてで八百六十余人という家士への論功行賞は、秀吉は、この日の隙間あいま隙間に見て
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
其時分幕府の基礎が大分だいぶ怪しくなつて來たので、木城氏や小栗氏の考へでは、遠からぬうちに江戸と京都と干戈相見あいまみゆる時が來るであらう、愈々いよ/\うなつたら仙臺せんだい會津あいづ庄内しようないと東北の同盟を結んで
兵馬倥偬の人 (旧字旧仮名) / 塚原渋柿園塚原蓼洲(著)