“罅裂”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
えみわ22.2%
ひび22.2%
われめ11.1%
えみわれ11.1%
すきま11.1%
はじ11.1%
ひゞ11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
髪の毛は段々と脱落ぬけおち、地体じたいが黒いはだの色は蒼褪あおざめて黄味さえ帯び、顔の腫脹むくみに皮が釣れて耳のうしろ罅裂えみわれ、そこにうじうごめき、あし水腫みずばれ脹上はれあがり、脚絆の合目あわせめからぶよぶよの肉が大きく食出はみだ
最後に少々この電灯の不都合な点を述べてみれば、こういう長い硝子管の一箇所でもちょっと罅裂ひびが入れば全体が駄目になる。
ムーア灯 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
我等はマーレボルジェなる次の罅裂われめと次の空しき歎きを見んとてとゞまれり、我見しにこの處あやしく暗かりき 四—六
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
吃驚びっくりして振反ふりかえると、下女の松めが何時いつ戻ったのか、ともないつら罅裂えみわれそうに莞爾にこつかせて立ってやがる。私は余程よっぽど飛蒐とびかかって横面をグワンと殴曲はりまげてやろうかと思った。腹が立って腹が立って……
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
それで、筒から放出されるより余程多量の水が、罅裂すきまから空中に噴き出し、筒先き役は即座にびしょ濡れになって了う。
第二の段は色ペルソより濃き、あらき燒石にて縱にも横にも罅裂ひゞありき 九七—九九
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)