罅裂えみわ)” の例文
髪の毛は段々と脱落ぬけおち、地体じたいが黒いはだの色は蒼褪あおざめて黄味さえ帯び、顔の腫脹むくみに皮が釣れて耳のうしろ罅裂えみわれ、そこにうじうごめき、あし水腫みずばれ脹上はれあがり、脚絆の合目あわせめからぶよぶよの肉が大きく食出はみだ
罅裂えみわれたように、口許くちもとで寂しく笑って
卵塔場の天女 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)