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蛭子
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えびす
ふりがな文庫
“
蛭子
(
えびす
)” の例文
蛭子
(
えびす
)
神社の大鳥居の前で、
瞑目
(
めいもく
)
して、
勿体
(
もったい
)
らしく、
柏手
(
かしわで
)
をポンポン打っていた胡蝶屋豆八は、
後
(
うしろ
)
から、軽く背中をたたかれた。
花と龍
(新字新仮名)
/
火野葦平
(著)
「それじゃア
姐
(
あね
)
ごの思惑通り、こっちへ
攫
(
さら
)
われて来たんだな」腕に
蛭子
(
えびす
)
の刺青のある小頭の蛭子三郎次である。
神秘昆虫館
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
奈良田のそれに比して色劣れど、筆
執
(
と
)
らまほしく思わるるところも少からずあった。池の茶屋より二里あまりにして、四時頃平林の
蛭子
(
えびす
)
屋という宿に着いた。
白峰の麓
(新字新仮名)
/
大下藤次郎
(著)
と、今度は
蛭子
(
えびす
)
様——これは前に大黒の稽古が積んで経験があるから、いくらか形もつく。大黒が十のものなら五つで旨く行って、まずそれでお
清書
(
せいしょ
)
は上がるのです。
幕末維新懐古談:07 彫刻修業のはなし
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
そんなことが三日続いて、三日めは殊に大漁であったので、その石を
蛭子
(
えびす
)
大明神として祀りました。
日本の伝説
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
▼ もっと見る
外でもない、その男は栗のやうに色の黒い、そして
蛭子
(
えびす
)
様のやうに耳の遠い関雪氏であつた。
茶話:05 大正八(一九一九)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
日夜
板
(
いた
)
一枚の命懸けの仕事する者どもゆえ、朝夕身の安全を
蛭子
(
えびす
)
命に祷り、漁に打ち立つ時獲物あるごとに必ずこれに拝詣し
報賽
(
ほうさい
)
し、海に人落ち込みし時は必ずその人の罪を
祓除
(
ふつじょ
)
し
神社合祀に関する意見
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
そのほか
讃岐
(
さぬき
)
の
金比羅
(
こんぴら
)
、大和の大峰など種々の霊怪を唱え、また
稲荷
(
いなり
)
、不動、地蔵を
祀
(
まつ
)
り、吉凶を問い病を祈り、よって医者の方角をさし示し、あるいは医薬をとどめ死に至らしめ、
蛭子
(
えびす
)
迷信解
(新字新仮名)
/
井上円了
(著)
そんなら
蛭子
(
えびす
)
は
何所
(
どこ
)
だい。甲「
馬越恭平君
(
ばごしきやうへいくん
)
さ。乙「へー
何
(
ど
)
う
云
(
い
)
ふ
理由
(
わけ
)
です。 ...
七福神詣
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「
先刻
(
さっき
)
、みなさんにお逢いするちょっと前、お
蛭子
(
えびす
)
さんの鳥居のところで、栗田銀五親分から、大層、
嚇
(
おど
)
かされましたのよ」
花と龍
(新字新仮名)
/
火野葦平
(著)
平尾氏から
大黒
(
だいこく
)
と
蛭子
(
えびす
)
の面を彫ってくれと頼まれて、こしらえてあげたことなどがあり、それ以来、近しいともなく近しく思って私のことを心配してくれられていたものと見えます。
幕末維新懐古談:75 不動の像が縁になったはなし
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
蛭子
(
えびす
)
三郎次、
布袋
(
ほてい
)
の市若、福禄の六兵衛、毘沙門の紋太、寿老人の星右衛門、大黒の次郎、弁天の松代、これが彼らの名であって、弁天の松代が一党の
頭
(
かしら
)
で、そうして松代は美しい
神秘昆虫館
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
蛭子
(
えびす
)
神社の境内で、あれだけいっておいたのに、あんたは裏切ったのね。おまけに、血迷って、玉井さんのおかみさんに、偽手紙を書くなんて。
花と龍
(新字新仮名)
/
火野葦平
(著)
「おっとよい来た」と答えたのは、小頭の
蛭子
(
えびす
)
三郎次である。
神秘昆虫館
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
“蛭子(ヒルコ)”の解説
ヒルコ(水蛭子、蛭子神、蛭子命)は、日本神話に登場する神。蛭児とも。
(出典:Wikipedia)
蛭
漢検準1級
部首:⾍
12画
子
常用漢字
小1
部首:⼦
3画
“蛭子”で始まる語句
蛭子座
蛭子神
蛭子祠
蛭子祭
蛭子通
蛭子顔