龍王りゅうおう)” の例文
新字:竜王
鷲王しゅうおう龍王りゅうおうとのあいたたかうが如き凄惨狠毒せいさんこんどくの光景を生ぜんことを想察してあらかじめ之を防遏ぼうあつせんとせるか、今皆確知するあたわざるなり。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
龍王りゅうおうはいって、藤太とうだをくつろがせ、いろいろとごちそうをしているうちに時刻じこくがたって、だんだんくらくなってました。
田原藤太 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
よし、冥途めいど土産みやげに知っておけ。この船の頭領は、龍巻たつまき九郎右衛門くろうえもん。もと東海の龍王りゅうおうといわれた八幡船ばはんせん十八そうのお頭領さまだ。サ、こう聞かしたからにゃいのちぐるみもらったからかくごしろ
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
するとなん千とないたまは一にふっとえました。おおあらしがいて、かみなりしました。龍王りゅうおう家来けらいたちも、あたまかかえてゆかの上につっしてしまいました。
田原藤太 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
藤太とうだ龍王りゅうおうからもらったしなは、どれもこれも不思議ふしぎなものばかりでした。米俵こめだわらはいくらおこめしてもあとからあとからふえて、からになることがありませんでした。
田原藤太 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)