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くろぬし
ふりがな文庫
“
黒主
(
くろぬし
)” の例文
天下を望む
大伴
(
おおとも
)
の
黒主
(
くろぬし
)
と来りゃあ、黒だって役がいいわ。まあ、そんなことより、これ、これ……。(
罎
(
びん
)
をみせる。)又こんなものを頂いたのよ。
影:(一幕)
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
素性が言へずば目的でもいへとて責める、むづかしうござんすね、いふたら
貴君
(
あなた
)
びつくりなさりましよ天下を望む
大伴
(
おほとも
)
の
黒主
(
くろぬし
)
とは私が事とていよ/\笑ふに
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
大坪家に二十年以上も住んでいる人間ですから、渡り用人並に、少しくらいは溜めていたところで引抜いて
大伴
(
おおとも
)
の
黒主
(
くろぬし
)
などに化ける気遣いはまずなさそうです。
銭形平次捕物控:109 二人浜路
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
なるほど、十五年前に
墨書
(
すみがき
)
し、その後十五年間
瓶
(
びん
)
の中に水を張ったのでは、
大伴
(
おおとも
)
の
黒主
(
くろぬし
)
の手を借らずとも、今日5098の文字は消え失せているに違いなかろう。
時限爆弾奇譚:――金博士シリーズ・8――
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
こりゃてっきりお角が指したのだ、お角の方寸で我々をその筋へ密告したのに違えあるめえ——そうだ、道庵は袋の鼠、お角こそ
大伴
(
おおとも
)
の
黒主
(
くろぬし
)
、あいつが万事糸をひいている
大菩薩峠:36 新月の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
▼ もっと見る
申すまでもないことでげすが墨染とはお芝居なんぞの中幕によく
演
(
や
)
るあの
関
(
せき
)
の
扉
(
と
)
でげすな、
大伴
(
おおとも
)
の
黒主
(
くろぬし
)
が小町桜の精に苦しめらるゝ花やかな幕で、お芝居には至極結構なもので
根岸お行の松 因果塚の由来
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「もしやおまえが、天下を狙う、
大伴
(
おおとも
)
の
黒主
(
くろぬし
)
なら、おれも片棒かついでやろうかと、
疾
(
とう
)
から心をきめているのだ。どういうものか、はじめて顔を見たときから、他人と思われなくなったのが因果さ」
雪之丞変化
(新字新仮名)
/
三上於菟吉
(著)
素性が言へずは目的でもいへとて責める、むづかしうござんすね、いふたら
貴君
(
あなた
)
びつくりなさりましよ天下を望む
大伴
(
おほとも
)
の
黒主
(
くろぬし
)
とは
私
(
わたし
)
が事とていよいよ笑ふに
にごりえ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
そこで先づ何んとなく上品で美しいお玉に當つて見ると、こいつは飛んだ
大伴
(
おほとも
)
の
黒主
(
くろぬし
)
で、すぐ宇三郎に喰ひ下がつて、年の違ひも忘れて妙な仲になつてしまつた。
銭形平次捕物控:160 二つの刺青
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
こいつも
大伴
(
おおとも
)
の
黒主
(
くろぬし
)
に近いが、果して、さほどの大望を抱いて来たのか、或いは、山科の骨董商になりきって、このお
邸
(
やしき
)
のお出入り商人たるを以て甘んじて御用伺いに来たものか
大菩薩峠:41 椰子林の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
素性
(
すぜう
)
が
言
(
い
)
へずは
目的
(
もくてき
)
でもいへとて
責
(
せ
)
める、むづかしうござんすね、いふたら
貴君
(
あなた
)
びつくりなさりましよ
天下
(
てんか
)
を
望
(
のぞ
)
む
大伴
(
おほとも
)
の
黒主
(
くろぬし
)
とは
私
(
わたし
)
が
事
(
こと
)
とていよ/\
笑
(
わら
)
ふに
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「だから、謀叛人、綺麗な顏はしてゐるが、飛んだ
大伴
(
おほとも
)
の
黒主
(
くろぬし
)
ぢやありませんか」
銭形平次捕物控:080 捕物仁義
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「だから、謀叛人、綺麗な顔はしているが、とんだ
大伴
(
おおとも
)
の
黒主
(
くろぬし
)
じゃありませんか」
銭形平次捕物控:080 捕物仁義
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
黒
常用漢字
小2
部首:⿊
11画
主
常用漢字
小3
部首:⼂
5画
“黒”で始まる語句
黒
黒子
黒繻子
黒人
黒煙
黒白
黒雲
黒檀
黒髪
黒奴