“くろぬし”の漢字の書き方と例文
語句割合
黒主100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なるほど、十五年前に墨書すみがきし、その後十五年間びんの中に水を張ったのでは、大伴おおとも黒主くろぬしの手を借らずとも、今日5098の文字は消え失せているに違いなかろう。
こりゃてっきりお角が指したのだ、お角の方寸で我々をその筋へ密告したのに違えあるめえ——そうだ、道庵は袋の鼠、お角こそ大伴おおとも黒主くろぬし、あいつが万事糸をひいている
大菩薩峠:36 新月の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
申すまでもないことでげすが墨染とはお芝居なんぞの中幕によくるあのせきでげすな、大伴おおとも黒主くろぬしが小町桜の精に苦しめらるゝ花やかな幕で、お芝居には至極結構なもので