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髣髴
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さもに
ふりがな文庫
“
髣髴
(
さもに
)” の例文
「
這
(
しゃつ
)
伏勢ござんなれ」ト、身構へしつつ
佶
(
きっ
)
と見れば、いと
大
(
おおい
)
なる黒猿の、
面
(
おもて
)
蘇枋
(
すおう
)
に
髣髴
(
さもに
)
たるが、酒に酔ひたる
人間
(
ひと
)
の如く、
倰僜
(
よろめ
)
きよろめき
彼方
(
かなた
)
に行きて、太き松の幹にすがりつ
こがね丸
(新字旧仮名)
/
巌谷小波
(著)
ホンノリ血の色が
透
(
す
)
いて
處女
(
しよぢよ
)
の
生氣
(
せいき
)
が
微動
(
びどう
)
してゐるかと思はれる、また其の微動している生氣を柔にひツくるめて
生々
(
うい/\
)
しく
清
(
きよらか
)
な肌の色==花で謂つたら、
丁度
(
ちやうど
)
淡紅色の
櫻草
(
さくらさう
)
の花に
髣髴
(
さもに
)
てゐる
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
我面を仰ぎ見るさま、我記憶の中に殘れるフラミニアが姿に
髣髴
(
さもに
)
たり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
廊下に長く
揺曳
(
ようえい
)
せる婦人の影は
朦朧
(
もうろう
)
として描ける幽霊に
髣髴
(
さもに
)
たり。
貧民倶楽部
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
伴
(
ともな
)
ひ山中さして
至
(
いた
)
る事凡一
里
(
り
)
許
(
ばかり
)
なり
爰
(
こゝ
)
は名に
負
(
おふ
)
地獄谷
(
ぢごくだに
)
とて
巖石
(
がんせき
)
恰も劔の如きは劔の山に
髣髴
(
さもに
)
たり樹木生茂りて
底
(
そこ
)
も見え分ぬ數千丈の谷は
無間
(
むげん
)
地獄とも云なるべし何心なき二人の
小姓
(
こしやう
)
は
師匠
(
ししやう
)
の
詞
(
ことば
)
に從がひ爰こそ名に高き地獄谷なり能々
御覽
(
ごらん
)
あれと
巖尖
(
いはかど
)
に進て差示せば三人は
時分
(
じぶん
)
は
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
髣
漢検1級
部首:⾽
14画
髴
漢検1級
部首:⾽
15画
“髣髴”で始まる語句
髣髴著