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餓鬼奴等
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がきめら
「えゝから
行けはあ、
汝等見てえな
餓鬼奴等ごや/\
來ちや
五月蠅くつて
仕やうねえから」
與吉は
悄々と
立つた。
「
資本の二
兩二
分位でこんで
餓鬼奴等までにや四五
人も
命繋いで
行くのにや
赤え
手拭でも
被つてる
樣な
放心した
料簡ぢや
居らんねえかんな」
彼は
復た
爺さんの
頭へ
手を
今ぢや
教つてつから
餓鬼奴等まで
赤れえ
病だなんて
知つてんが、
俺ら
壯の
頃あ
何でも
疫病と
覺えてたのがんだから、なあ
卯平、
此ツ
等もそん
時やつたから
知つてらな