“飜(ひる)” の例文
新字:翻
ええ、と吃驚(びっくり)身を飜(ひる)がえして、外(おもて)へ遁出(にげだ)し雲を霞、遁がすものかと銀平は門口まで追懸け出で、前途(ゆくて)を見渡し独言(ひとりごと)
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
がたりと音(おと)して一ゆり搖(ゆ)れヽば、するり落(おち)かヽる後(うし)ろざしの金簪(きんかん)を、令孃(ひめ)は纎手(せんしゆ)に受(う)けとめ給(たま)ふ途端(とたん)、夕風(ゆふかぜ)さつと其袂(そのたもと)を吹(ふ)きあぐれば、飜(ひる)がへる八つ口(くち)ひらひらと洩(も)れて散(ち)る物(もの)ありけり
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)