“飜意”の読み方と例文
新字:翻意
読み方割合
ほんい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
妙子を飜意ほんいさせるのにも、自分一人の力では覚束おぼつかないので、貞之助と、雪子と、三人で代る代るさとして見たらき目がありそうにも考えられた。
細雪:02 中巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
今更弁解など云える筋合いのものでもあるまい、男らしくやったらどうだい、と云う私にもう一度瞳を向けて飜意ほんいの現われない事実をたしかめた彼は、瞬間、反撥的に模型火室の前に立った。
今更あの手紙にって飜意ほんいするとも思われないし、又その意志があったとしたら、あんな手紙を貰ったために却って厭気いやけがささないとも限らない
細雪:03 下巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)