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頥
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あご
ふりがな文庫
“
頥
(
あご
)” の例文
そして其髯が鰻のそれの如く兩端遙かに
頥
(
あご
)
の方面に垂下して居る、恐らく向上といふ事を忘却した精神の象徴はこれであらう。
雲は天才である
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
彼女らは黒い着物をつけて、胸当てをしているが、その胸は聖ベネディクトの特別な命によって、
頥
(
あご
)
の所まで上せてある。
レ・ミゼラブル:05 第二部 コゼット
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
して居ては家業に出る事もならず此方の
頥
(
あご
)
が
乾
(
ひ
)
て仕舞ぞや
此罪
(
このつみ
)
は皆お前の亭主へ懸て行よく/\の
業
(
ごふ
)
つくばりなりと己等が
迷惑
(
めいわく
)
紛
(
まぎ
)
れに種々
恥
(
はづ
)
かしめければ是を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
云
(
い
)
ひ
終
(
をは
)
るや
愛
(
あい
)
ちやんの
片足
(
かたあし
)
は
滑
(
すべ
)
つて、
水
(
みづ
)
の
中
(
なか
)
へぱちやん!
愛
(
あい
)
ちやんは
鹹水
(
しほみづ
)
の
中
(
なか
)
へ
頥
(
あご
)
まで
浸
(
つか
)
りました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
二日目となれば出這入の勝手だけ分って、淀文の門口まで車で乗込み、小歌さんですかと婢が問うに、前日
頥
(
あご
)
で仕た返詞が、すぐにと今日は口から出、三日目は向うから問ぬ先に
油地獄
(新字新仮名)
/
斎藤緑雨
(著)
▼ もっと見る
格子
(
こうし
)
の向こうに、更に板戸の向こうに、格子の目からようやくに一つの顔が見えてくる。それもただ
脣
(
くちびる
)
と
頥
(
あご
)
とだけで、残りは黒い
面紗
(
かおぎぬ
)
におおわれている。
レ・ミゼラブル:05 第二部 コゼット
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
『あア、さう!それは
同
(
おな
)
じやうな
事
(
こと
)
だ』と
云
(
い
)
つて
公爵夫人
(
こうしやくふじん
)
は
愛
(
あい
)
ちやんの
肩
(
かた
)
に、
其
(
そ
)
の
尖
(
とが
)
つた
小
(
ちひ
)
さな
頥
(
あご
)
の
滅込
(
めりこ
)
むほど
力
(
ちから
)
を
入
(
い
)
れて
云
(
い
)
ひ
足
(
た
)
しました、『それから
其
(
そ
)
れの
徳義
(
とくぎ
)
は—— ...
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
その突然のそして時としては
厳
(
いか
)
めしくきわ立って見えるまじめさは、女神の
軽蔑
(
さげすみ
)
にも似ていた。額と鼻と
頥
(
あご
)
とは、割合の平衡とはまったく異なる線の平衡を示していた。
レ・ミゼラブル:04 第一部 ファンテーヌ
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
愛嬌
(
あいきやう
)
こぼるゝ
可愛
(
かあい
)
い
頥
(
あご
)
で!
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
頥
部首:⾴
16画