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霊南坂
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れいなんざか
ふりがな文庫
“
霊南坂
(
れいなんざか
)” の例文
やがて、そこの地域をぬける、淋しい
溜池下
(
ためいけした
)
である。それを右手に、唖は、
霊南坂
(
れいなんざか
)
を登って、やがてまた、
飯倉
(
いいぐら
)
の屋敷町の方へだらだらと降りた。
牢獄の花嫁
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
霊南坂
(
れいなんざか
)
を登る時、米国大使館の塀外を過ぎても、その頃には深夜
立番
(
たちばん
)
している巡査の姿を見るようなことはなかった。
枇杷の花
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
その頃に困難を極めていた借家探しの方もやっと
埒
(
らち
)
があいたらしく、まず希望どおりの家が赤坂の
霊南坂
(
れいなんざか
)
付近に見付かったという話を聞いたのであった。
ナリン殿下への回想
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
真佐子は、
霊南坂
(
れいなんざか
)
まで来て、そこのアメリカンベーカリーへ入るまで、復一を勇気付けるように語り続けた。
金魚撩乱
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
どうしたつて
無
(
ね
)
えぢやア
無
(
ね
)
えか、
昨日
(
きのふ
)
は
年始𢌞
(
ねんしまは
)
りだ、
朝
(
あさ
)
家
(
うち
)
を出て
霊南坂
(
れいなんざか
)
を
上
(
あが
)
つて、
麻布
(
あざぶ
)
へ出たんだ、
麻布
(
あざぶ
)
から
高輪
(
たかなわ
)
へ出て、それから
芝
(
しば
)
へ
帰
(
かへ
)
つて
来
(
き
)
て、
新橋
(
しんばし
)
を渡り、
煉瓦通
(
れんがどほ
)
りを
𢌞
(
まは
)
つて
神田
(
かんだ
)
へ出て
年始まはり
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
暇
(
いとま
)
を告げたが樹木の多い
霊南坂
(
れいなんざか
)
付近の家々はもうすっかり深い眠りに就いてしまったと見えて
ナリン殿下への回想
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
されば麻布に移ってよりわたしは毎年人より早く秋に感ずる機会が多い訳である。
霊南坂
(
れいなんざか
)
を降りかけると米国大使館の塀際に立っている
公孫樹
(
いちょう
)
の黄葉がはらはらと人の
面
(
おもて
)
を撲つ。
写況雑記
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
えゝ
初
(
はじ
)
め
宅
(
たく
)
を出まして、それから
霊南坂
(
れいなんざか
)
を
上
(
あが
)
つて
麻布
(
あざぶ
)
へ出ました、
麻布
(
あざぶ
)
から
高輪
(
たかなわ
)
へ出まして、それから
芝
(
しば
)
へ
帰
(
かへ
)
つて
来
(
き
)
て、
新橋
(
しんばし
)
を渡り、
煉瓦通
(
れんがどほ
)
りを
𢌞
(
まは
)
りまして、
京橋
(
きやうばし
)
から
日本橋
(
にほんばし
)
から
神田
(
かんだ
)
へ出ましてな
年始まはり
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
霊
常用漢字
中学
部首:⾬
15画
南
常用漢字
小2
部首:⼗
9画
坂
常用漢字
小3
部首:⼟
7画
“霊”で始まる語句
霊
霊魂
霊験
霊廟
霊感
霊媒
霊山
霊岸島
霊薬
霊屋