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雛菊
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ひなぎく
ふりがな文庫
“
雛菊
(
ひなぎく
)” の例文
そして朝日の光を頭に浴び、眠りの足りた
薔薇色
(
ばらいろ
)
の顔をし、心沈める老人からやさしくながめられながら、
雛菊
(
ひなぎく
)
の花弁をむしっていた。
レ・ミゼラブル:07 第四部 叙情詩と叙事詩 プリューメ街の恋歌とサン・ドゥニ街の戦歌
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
それで
愛
(
あい
)
ちやんは、
慰
(
なぐさ
)
みに
雛菊
(
ひなぎく
)
で
花環
(
はなわ
)
を
造
(
つく
)
つて
見
(
み
)
やうとしましたが、
面倒
(
めんだう
)
な
思
(
おも
)
ひをしてそれを
探
(
さが
)
したり
摘
(
つ
)
んだりして
勘定
(
かんぢやう
)
に
合
(
あ
)
ふだらうかと
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
雛菊
(
ひなぎく
)
、
釣舟草
(
つりぶねさう
)
、
莧
(
ひゆ
)
の花、もつと眞劍の
迷
(
まよ
)
はしよりも、おまへたちの方がわたしは好だ。
滅
(
ほろ
)
んだ花よ、むかしの花よ。
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
彼もまた
雛菊
(
ひなぎく
)
からその眼をあげて彼女を眺めた。それは笑ひもしない、
探
(
さぐ
)
るやうな意味ありげな眼であつた。彼女はそれに對して、また、笑つて、それに答へた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
彼は
壁際
(
かべぎわ
)
によって、そこの窓を開けてみた。窓のすぐ下に花畑があって、スミレ、
雛菊
(
ひなぎく
)
、チューリップなどが咲き
揃
(
そろ
)
っていた。色彩の渦にしばらく見とれていると、表から妹が戻って来た。
永遠のみどり
(新字新仮名)
/
原民喜
(著)
▼ もっと見る
「そうだね。本当にそうだね。瑠璃子さんは、
雛菊
(
ひなぎく
)
の様に無邪気な乙女だね」
白髪鬼
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
金鳳花
(
きんぽうげ
)
、いらくさ、
雛菊
(
ひなぎく
)
、それから
紫蘭
(
しらん
)
、あの、紫蘭の花のことを、しもじもの者たちは、なんと呼んでいるか、オフィリヤは、ご存じかな? 顔を赤くしたところを見ると、ご存じのようですね。
新ハムレット
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
雛菊
(
ひなぎく
)
の花弁をむしり取ることはすなわち愛情を摘むことだなどとは、夢にも思っていなかった。
レ・ミゼラブル:07 第四部 叙情詩と叙事詩 プリューメ街の恋歌とサン・ドゥニ街の戦歌
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
彼はもう既に美しい少女から眼を
外
(
そ
)
らせて、門の傍に生えてゐた小さな
雛菊
(
ひなぎく
)
の叢を見てゐた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
雛菊
(
ひなぎく
)
、指で隱したおまへのその眼のしをらしさ。
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
ダリアの季節であるか
雛菊
(
ひなぎく
)
の季節であるか、リュクサンブールの園はテュイルリーの園よりも美しいかどうか、洗たく屋が持ってきたシャツは
糊
(
のり
)
がききすぎているか足りないか
レ・ミゼラブル:07 第四部 叙情詩と叙事詩 プリューメ街の恋歌とサン・ドゥニ街の戦歌
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
原
(
はら
)
一面
(
いちめん
)
に
雛菊
(
ひなぎく
)
や
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
“雛菊”の意味
《名詞》
キク科ヒナギク属の多年草。ヨーロッパ原産。観賞用として栽培される。長命菊。デイジー。
(出典:Wiktionary)
“雛菊(ヒナギク)”の解説
ヒナギク(雛菊、学名:Bellis perennis)は、キク科の多年草(日本では一年草扱い。)。別名はデージー、デイジー、チョウメイギク(長命菊)、エンメイギク(延命菊)。園芸植物として栽培される。イタリアの国花。
(出典:Wikipedia)
雛
漢検準1級
部首:⾫
18画
菊
常用漢字
中学
部首:⾋
11画
“雛”で始まる語句
雛
雛妓
雛鳥
雛形
雛罌粟
雛壇
雛鶏
雛様
雛段
雛芥子