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雁股
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かりまた
ふりがな文庫
“
雁股
(
かりまた
)” の例文
そうして、森からは弓材になる
檀
(
まゆみ
)
や
槻
(
つき
)
や
梓
(
あずさ
)
が切り出され、
鹿矢
(
ししや
)
の骨片の矢の根は
征矢
(
そや
)
の
雁股
(
かりまた
)
になった
矢鏃
(
やじり
)
ととり変えられた。
日輪
(新字新仮名)
/
横光利一
(著)
雪道を
雁股
(
かりまた
)
まで、
棒端
(
ぼうばな
)
をさして、奈良井川の枝流れの、青白いつつみを参りました。氷のような月が
皎々
(
こうこう
)
と
冴
(
さ
)
えながら、山気が霧に凝って包みます。
眉かくしの霊
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
相手を
誘
(
おび
)
き出すためであった。しかるに相手は動かない。左右に踏ん張った二本の足が、鉄で造られた
雁股
(
かりまた
)
のように、
巌然
(
がんぜん
)
と床から生え上がっていた。
名人地獄
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
あの矢の
鏃
(
ね
)
をいろいろに工夫するのだがネ、どうしても
雁股
(
かりまた
)
はよくいかない。何故というのに雁股は僕の
所謂
(
いわゆる
)
最も障碍の少きは螺旋的運動なりという原則に反対しているからだ。
ねじくり博士
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
その、
大蒜
(
にんにく
)
屋敷の
雁股
(
かりまた
)
へ掛かります、この
街道
(
かいどう
)
、
棒鼻
(
ぼうばな
)
の
辻
(
つじ
)
に、
巌穴
(
いわあな
)
のような
窪地
(
くぼち
)
に引っ込んで、石松という猟師が、
小児
(
がき
)
だくさんで
籠
(
こ
)
もっております。
眉かくしの霊
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
村入りの
雁股
(
かりまた
)
と申す
処
(
ところ
)
に(代官
婆
(
ばば
)
)という、
庄屋
(
しょうや
)
のお
婆
(
ばあ
)
さんと言えば、まだしおらしく聞こえますが、代官婆。
眉かくしの霊
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
雁
漢検準1級
部首:⾫
12画
股
常用漢字
中学
部首:⾁
8画
“雁”で始まる語句
雁
雁首
雁来紅
雁字
雁木
雁皮紙
雁皮
雁行
雁金
雁鍋