“かりまた”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
雁股80.0%
雁叉20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
相手をおびき出すためであった。しかるに相手は動かない。左右に踏ん張った二本の足が、鉄で造られた雁股かりまたのように、巌然がんぜんと床から生え上がっていた。
名人地獄 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
あの矢のをいろいろに工夫するのだがネ、どうしても雁股かりまたはよくいかない。何故というのに雁股は僕の所謂いわゆる最も障碍の少きは螺旋的運動なりという原則に反対しているからだ。
ねじくり博士 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
固めていた敵方の将は、足助あすけ次郎垂範しげのりであったが、三人張りの強弓に、十三束三伏の、雁叉かりまたの矢をひきつがえ、二町をへだてた我らの陣へ鳴り音たかく射てよこした
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)