トップ
>
附随
>
ふずい
ふりがな文庫
“
附随
(
ふずい
)” の例文
旧字:
附隨
だが、息子のそれらの良質や、それに
附随
(
ふずい
)
する欠点が、世間へ
成算
(
せいさん
)
的に役立つかと
危
(
あや
)
ぶまれるとき、また
不憫
(
ふびん
)
さの愛が
殖
(
ふ
)
える。
かの女の朝
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
「自分に
附随
(
ふずい
)
して今日までひとつに来た将士へも、直義へ附いた将士と同様、すべてに平等な恩賞を
授与
(
じゅよ
)
してやりたい」
私本太平記:13 黒白帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
また
他
(
ひと
)
の後に従って、それで満足して、在来の古い道を進んで行く人も悪いとはけっして申しませんが、(自己に安心と自信がしっかり
附随
(
ふずい
)
しているならば、)
私の個人主義
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
すなわち彼等の
目的
(
もくてき
)
は
時機
(
じき
)
に投じて
恩威
(
おんい
)
並
(
なら
)
び
施
(
ほどこ
)
し、
飽
(
あ
)
くまでも自国の
利益
(
りえき
)
を
張
(
は
)
らんとしたるその中には、公使始めこれに
附随
(
ふずい
)
する
一類
(
いちるい
)
の
輩
(
はい
)
にも種々の
人物
(
じんぶつ
)
ありて
瘠我慢の説:04 瘠我慢の説に対する評論について
(新字新仮名)
/
石河幹明
(著)
之を純粋な言葉と言うべきものであろう(文章の練達ということは、この高い精神に
附随
(
ふずい
)
して一生の修業を賭ける問題であるから、この際、ここでは問題とならない)
FARCE に就て
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
▼ もっと見る
嬰児を怪しむのではなく、当然それに
附随
(
ふずい
)
している筈の者を、すぐ臆測にのぼせて、
種々
(
さまざま
)
な疑いを描き
源頼朝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
これを無智単純と見、或いは慾に
釣
(
つ
)
られての
附随
(
ふずい
)
とし切るのは、この場合、余りにも
傷
(
いた
)
ましい
数
(
すう
)
である。
新書太閤記:07 第七分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
けれど事実は、かれの行くところ、必ず、見えない供の者が、
従
(
つ
)
いて歩いた。江戸城の隠し目付藪田助八に、手となり足となる助力者が
附随
(
ふずい
)
していないわけもない。
大岡越前
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
夥
(
おびただ
)
しい鎌倉殿の御家人が各〻居館を新築し、それに
附随
(
ふずい
)
している将士もみな、集団的に住居を建て始めているから、その景気のよさはすさまじかろうとは誰にでも想像がつく。
源頼朝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
大坂築城と、それに
附随
(
ふずい
)
する、五畿経営のことだけでも、容易な事業ではない。
新書太閤記:10 第十分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“附随”の意味
《名詞》
附随(ふずい)
「付随」の別表記。
(出典:Wiktionary)
附
常用漢字
中学
部首:⾩
8画
随
常用漢字
中学
部首:⾩
12画
“附”で始まる語句
附
附着
附近
附添
附合
附纏
附木
附加
附人
附絡