関繋かんけい)” の例文
旧字:關繋
成程親友でないものにそう直言したならば侮辱したと云われても仕様が無いが、シカシ君と我輩とは親友の関繋かんけいじゃ無いか
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
患者と周囲の人々との間の人間的関繋かんけいを取り結ぶ手段がなくなるので、患者は親しみ難い感情的疎通性に欠けた姿として印象づけられるようになる。
黄色い日日 (新字新仮名) / 梅崎春生(著)
その人は改善の人たれとこひねがひしを、貫一は今この家のぬしとなれるに、なほ先代の志をひるがへさずして、ますまさかんに例のむさぼりを営むなりき。しかれば彼と貫一との今日こんにち関繋かんけい如何いかなるものならん。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
しかし恋愛は、よしや性欲と密接な関繋かんけいを有しているとしても、性欲と同一ではない。裁判の記録や、医者の書いたものに、多少の材料はある。しかしそれは多く性欲の変態ばかりである。
ヰタ・セクスアリス (新字新仮名) / 森鴎外(著)
「何と云ッて出たものだろう?」といて考えてみても、心がいう事を聴かず、それとは全く関繋かんけいもない余所事よそごと何時いつからともなく思ッてしまう。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
かかるたはむれしてはばからず、女も為すままにまかせてとがめざる彼等の関繋かんけいそもそ如何いかに。事情ありて十年来鴫沢に寄寓きぐうせるこの間貫一はざまかんいちは、此年ことしの夏大学にるを待ちて、宮がめあはせらるべき人なり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
お勢との関繋かんけいがこのままになってしまッたとは情談らしくてそうは思えんのか? すべてこれ等の事は多少は文三のはじを忍んで尚お園田の家に居る原因となったに相違ないが、しかし
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)