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門地
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もんち
ふりがな文庫
“
門地
(
もんち
)” の例文
象次郎曰ふ、復古は
難
(
かた
)
きに非ず、然れども
門地
(
もんち
)
を
廢
(
はい
)
し、
門閥
(
もんばつ
)
を
罷
(
や
)
め、
賢
(
けん
)
を
擧
(
あ
)
ぐること
方
(
はう
)
なきに非ざれば、則ち不可なりと。二人の本領自ら
見
(
あら
)
はる。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
しかも年は
二十
(
はたち
)
になったが、妻はまだ
娶
(
めと
)
っていない。家は
門地
(
もんち
)
も正しいし、親譲りの資産も相当にある。詩酒の風流を
恣
(
ほしいまま
)
にするには、こんな
都合
(
つごう
)
の
好
(
い
)
い身分はない。
奇遇
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
当時筑摩家は
門地
(
もんち
)
も高く、数ヶ国を領していた大々名であったから、屈辱的な降参ではない迄も、決して対等の和睦をしたのではなく、実は一閑斎の
麾下
(
きか
)
に
隷属
(
れいぞく
)
したのであろう。
武州公秘話:01 武州公秘話
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
お君は能登守の奥方の
門地
(
もんち
)
というものを、初めて能登守の口から聞きました。
大菩薩峠:13 如法闇夜の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
さはいへど
人妻
(
ひとづま
)
ならば
及
(
およ
)
ぶまじことなり
確
(
たしか
)
めて
後
(
のち
)
斷念
(
だんねん
)
せんのみ、
浮
(
うき
)
たる
戀
(
こひ
)
に
心
(
こゝ
)
ろを
盡
(
つ
)
くす
輕忽
(
あわつけ
)
しさよとも
覺
(
おぼ
)
さんなれど、
父祖傳來
(
ふそでんらい
)
の
舊交
(
きうかう
)
ありとて、
其人
(
そのひと
)
の
心
(
こゝろ
)
みゆる
物
(
もの
)
ならず、
家格
(
かかく
)
に
隨
(
したが
)
ひ
門地
(
もんち
)
を
尊
(
たつと
)
び
たま襻
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
▼ もっと見る
「
門地
(
もんち
)
をどうするんじゃ。士族というお家柄をどうするんじゃ」
流行暗殺節
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
彼と敦忠とは
門地
(
もんち
)
や官位が違う上に、父同士の間に夫人のことでいきさつがあったことが妨げになって、何となく双方に遠慮があり、互に餘り接近することを避けていたらしいのであるが
少将滋幹の母
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
“門地”の意味
《名詞》
家柄。家格。
(家柄により作法が異なることから転じて)物事の関係などが本来の逆になっていること。
(出典:Wiktionary)
門
常用漢字
小2
部首:⾨
8画
地
常用漢字
小2
部首:⼟
6画
“門地”で始まる語句
門地階級