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金輪
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かなわ
ふりがな文庫
“
金輪
(
かなわ
)” の例文
とあやしまれたがのちによく見れば、
独楽
(
こま
)
の
金輪
(
かなわ
)
の一
端
(
たん
)
に、ほそい
金環
(
きんかん
)
がついていて、その金環から
数丈
(
すうじょう
)
の
紐
(
ひも
)
が
心棒
(
しんぼう
)
にまいてあるのだ。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
キシさんはお金を渡すと、
金輪
(
かなわ
)
や
皿
(
さら
)
やナイフや大きな
毬
(
まり
)
など、手品の道具を、地面に敷いてあったむしろに包んで、それをかかえて、さっさと立ち去ってしまいました。
金の目銀の目
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
けれどもそれはふつうの金あみや
金輪
(
かなわ
)
ではなくって、ただ細い
絹糸
(
きぬいと
)
を二、三本、鼻の回りに
結
(
むす
)
びつけて、あごの下にふさを
垂
(
た
)
らしてあった。白いカピは赤い糸を
結
(
むす
)
んでいた。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
鹽灘
(
しほなだ
)
にて早けれど
晝餉
(
ひるげ
)
したゝむ空暗く雲重ければいさゝか雨を氣遣ふ虚に付け入り車に乘れと勸む
八幡
(
やはた
)
の先に
瓜生峠
(
うりふたふげ
)
とてあり其麓までと極めて四挺の車を走らす此邊の車には
眞棒
(
しんばう
)
に
金輪
(
かなわ
)
を
木曽道中記
(旧字旧仮名)
/
饗庭篁村
(著)
観海寺から八
幡
(
まん
)
地獄の方へ行つて見ても好いし、
金輪
(
かなわ
)
から亀川の方へ行つて見ても好かつた。更に半日を費せば、宇佐八
幡
(
まん
)
にお詣りすることも出来た。
耶馬渓
(
やばけい
)
の谷
渓
(
ふか
)
く入つて行くことも出来た。
女の温泉
(新字旧仮名)
/
田山花袋
、
田山録弥
(著)
▼ もっと見る
そのするどい
金輪
(
かなわ
)
の火が一つコツンと頭にふれたらさいご、
肉
(
にく
)
も
骨
(
ほね
)
も持ってゆかれるのはうけあいである。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
馬車
(
ばしゃ
)
のかたすみには、かばんや毛布、大きな
毬
(
まり
)
や
金輪
(
かなわ
)
や、ナイフや棒など、いろんなものが積み重なっています。それに、馬車には馬も二頭ついていて、いつ駆けだすかわからないありさまです。
金の目銀の目
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
「おのれっ」投げたのは、彼が、賊の手下から奪って賊を痛めつけていた
金輪
(
かなわ
)
の
嵌
(
はま
)
った
樫
(
かし
)
の棒であった。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
斬りすべった
厚重
(
あつがさ
)
ねの
太刀
(
たち
)
を持ちなおす
間
(
ま
)
もなく、火の玉のように
宙
(
ちゅう
)
まわりをしてきた
火焔独楽
(
かえんごま
)
をガッキと刀の
鍔
(
つば
)
でうけたが、そのとたんに、
独楽
(
こま
)
の
金輪
(
かなわ
)
と
鍔
(
つば
)
のあいだから
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
金
常用漢字
小1
部首:⾦
8画
輪
常用漢字
小4
部首:⾞
15画
“金輪”で始まる語句
金輪際
金輪寺
金輪奈落
金輪寺混外
金輪砲