“金輪寺”の読み方と例文
読み方割合
こんりんじ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
王子の金輪寺こんりんじを敲けば、寺僧混外は出でて未だ還らなかつた。「将訪高僧掃世塵。出行何処現清身。」是が七首中の第七の前半である。去つて茶店に憩へば、たま/\鈴木玄仙の来るに会した。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
或は再三往訪した時のつれか。茶山は岡本以下の知人が蘭軒ととも金輪寺こんりんじを訪うたのに、それを報ぜなかつたことをあきたらずおもつた。「皆私知音之人、金輪へ参候時何之沙汰もなく残念に候。」
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)