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野獣
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やじゅう
ふりがな文庫
“
野獣
(
やじゅう
)” の例文
旧字:
野獸
たとえば
野獣
(
やじゅう
)
も
盗賊
(
とうぞく
)
もない国で、安心して
野天
(
のてん
)
や明け
放
(
はな
)
しの家で
寝
(
ね
)
ると、
風邪
(
かぜ
)
を引いて
腹
(
はら
)
をこわすかもしれない。○を
押
(
お
)
さえると△があばれだす。
蛆の効用
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
そのとき、
野獣
(
やじゅう
)
がのどのかわきをうるおして、河から帰ってきましたが、娘を見るとびっくりして、そばをとびすぎていきました。むりもありません。
絵のない絵本:01 絵のない絵本
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
やや下ぶくれで
唇
(
くちびる
)
が小さく
咲
(
さ
)
いて出たような天女型の
美貌
(
びぼう
)
だが、額にかざした腕の
陰影
(
いんえい
)
が顔の上半をかげらせ大きな
尻下
(
しりさが
)
りの
眼
(
め
)
が少し
野獣
(
やじゅう
)
じみて光った。
渾沌未分
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
後に
希臘
(
ギリシャ
)
人がスキュテイア人と呼んだ未開の人種の中でも、この種族は特に
一風
(
いっぷう
)
変っている。
彼等
(
かれら
)
は湖上に家を建てて住む。
野獣
(
やじゅう
)
の
襲撃
(
しゅうげき
)
を
避
(
さ
)
けるためである。
狐憑
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
首領
(
かしら
)
四馬剣尺は、大きな腹をゆすってわらった。机博士は、まるでおいつめられた
野獣
(
やじゅう
)
のような顔をして、三重ヴェールを見つめていたがやがてキーキー声をふりしぼって叫んだ。
少年探偵長
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
▼ もっと見る
呂宋兵衛
(
るそんべえ
)
以下、
野獣
(
やじゅう
)
のごとき
残党輩
(
ざんとうばら
)
。
竹童
(
ちくどう
)
のあげた
狼煙
(
のろし
)
も、
伊那丸軍
(
いなまるぐん
)
の出動も知らず、みなゆだんしきッた
酒宴
(
さかもり
)
の
歓楽最中
(
かんらくさいちゅう
)
。なかにはすでに
酔
(
よ
)
いつぶれて、
正体
(
しょうたい
)
のない
野武士
(
のぶし
)
さえある。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「あの声をきけよ、ぼくらのテントをねらって、
野獣
(
やじゅう
)
がやってくるようだ」
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
二つ三つあわれな荷車のほかに、目にはいったものは大きなおりだけで、そのそばへ
寄
(
よ
)
ると
野獣
(
やじゅう
)
のほえ声がした。ドリスコル一家の
財産
(
ざいさん
)
であるあのごてごてと美しくぬりたてた馬車はなかった。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
でもアルレッキーノと
結婚
(
けっこん
)
したいと思っていました。もしもこの『美女と
野獣
(
やじゅう
)
』とが結婚したとすれば、じっさい、あまりにもこっけいなことになったでしょう。
絵のない絵本:01 絵のない絵本
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
“野獣”の意味
《名詞》
野 獣(やじゅう)
野生の獣。
(出典:Wiktionary)
野
常用漢字
小2
部首:⾥
11画
獣
常用漢字
中学
部首:⽝
16画
“野獣”で始まる語句
野獣檻
野獣派