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過失
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かしつ
ふりがな文庫
“
過失
(
かしつ
)” の例文
なぜというに、わたしがこんなにたびたび不幸な目に会うのは、みんな自分の
過失
(
かしつ
)
から来ると思って、
反省
(
はんせい
)
するようになったからである。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
むろん加平がこのおそろしい
過失
(
かしつ
)
をやあ公につげるものと正九郎は
観念
(
かんねん
)
していた。ところが予想はまちがっていたのである。
空気ポンプ
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
もし
大
(
たい
)
した
地震
(
ぢしん
)
でないといふ
見込
(
みこみ
)
がついたならば、
心
(
こゝろ
)
も
自然
(
しぜん
)
に
安
(
やす
)
らかなはずであるから
過失
(
かしつ
)
の
起
(
おこ
)
りようもない。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
過失
(
かしつ
)
とでも何とでも、弁解の道はあろうものを、ただ裁判所恐ろしさ、牢獄恐ろしさ、逃げ隠れをしたばっかりに、絞首台よりもっとむごたらしい、焦熱地獄へ落込んでしまった。
吸血鬼
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
そして、いちばん
困
(
こま
)
ったことには、なにか
自分
(
じぶん
)
の
不注意
(
ふちゅうい
)
で、
失敗
(
しっぱい
)
をしたものが、
白
(
しろ
)
い
影
(
かげ
)
を
見
(
み
)
たからといって、ほんとうは、
見
(
み
)
もしないのに、すべての
過失
(
かしつ
)
を
白
(
しろ
)
い
影
(
かげ
)
に
帰
(
き
)
してしまったことでありました。
白い影
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
▼ もっと見る
隅田川の災難も、
過失
(
かしつ
)
だと思っているのだ。
濞かみ浪人
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
なるほどときどきはわたしがいやなほど、ひどく
乱暴
(
らんぼう
)
に耳を
引
(
ひ
)
っ
張
(
ぱ
)
ることもあったけれど、わたしに
過失
(
かしつ
)
があれば、それもしかたがなかった。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
ゼルビノは
罪
(
つみ
)
を
犯
(
おか
)
したが、またかれの
過失
(
かしつ
)
のためにわたしたちはこんなひどい目に会わされることになったのであるが、かれをふり
捨
(
す
)
てることはできなかった。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
「そうです。そういうはずはないのですが、人はおうおう
不幸
(
ふこう
)
にして
過失
(
かしつ
)
におちいりやすいのです」
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
“過失”の解説
過失(かしつ)とは、注意義務に違反する状態や不注意をいい、特に民事責任あるいは刑事責任の成立要件としては、ある結果を認識・予見することができたにもかかわらず、注意を怠って認識・予見しなかった心理状態、あるいは結果の回避が可能だったにもかかわらず、回避するための行為を怠ったことをいう。
(出典:Wikipedia)
過
常用漢字
小5
部首:⾡
12画
失
常用漢字
小4
部首:⼤
5画
“過”で始まる語句
過
過去
過日
過般
過言
過敏
過程
過誤
過越
過激