“過越”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
すぎこし50.0%
すぎこ33.3%
すご16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なんという、あわれな姿であったでしょう。待ちに待った過越すぎこしの祭、エルサレム宮に乗り込む、これが、あのダビデの御子の姿であったのか。
駈込み訴え (新字新仮名) / 太宰治(著)
お竹は過越すぎこし方を種々思うにつけ心細くなりました、これが胸に詰ってしゃくとなり、折々差込みますのを宗達が介抱いたします、相宿あいやどの者も雪のために出立する事が出来ませんから
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
先生はこういう時、つくづくこれが先祖代々日本人の送り過越すごして来た日本の家の冬の心持だと感ずるのである。宝井其角たからいきかくの家にもこれと同じような冬の日が幾度いくたびとなく来たのであろう。
妾宅 (新字新仮名) / 永井荷風(著)