“すぎこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
過来50.0%
過越33.3%
過去16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
貫一もこれをりて、余所よそながら過来すぎこくりやに、酒の、物煮る匂頻にほひしきりて、奥よりは絶えず人の通ふ乱響ひしめきしたる、来客などやと覚えつつ、畔柳が詰所なるべき一間ひとまに導かれぬ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
過越すぎこし方に唯だひとつ叫ぶは風の林の枝
太陽の子 (旧字旧仮名) / 福士幸次郎(著)
多恨なる美女よ、涙なしに自身の過去すぎこしかたをかえりみ、語られるであろうか。わたしはあまりに遠くから聴き、また見た記憶のまぼろしばかりを記しすぎた。
一世お鯉 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)