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逆樣
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さかさま
ふりがな文庫
“
逆樣
(
さかさま
)” の例文
新字:
逆様
始めとして富澤町の
實父
(
じつぷ
)
にも兄にも
先立
(
さきだつ
)
不幸
(
ふかう
)
の罪お
許
(
ゆる
)
し
成
(
なさ
)
れて下されよ是皆前世の定業と
斷念
(
あきらめ
)
られて
逆樣
(
さかさま
)
ながら只一
遍
(
ぺん
)
の御回向を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「尻餅をついたからよかつたやうなものの、
逆樣
(
さかさま
)
に落ちたら一ぺんに死んでしまひますよ。私はもう、あの家に居るのが怖くてしやうがない」
銭形平次捕物控:108 がらツ八手柄話
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「あの
人
(
ひと
)
を
殺
(
ころ
)
して
下
(
くだ
)
さい。」——この
言葉
(
ことば
)
は
嵐
(
あらし
)
のやうに、
今
(
いま
)
でも
遠
(
とほ
)
い
闇
(
やみ
)
の
底
(
そこ
)
へ、まつ
逆樣
(
さかさま
)
におれを
吹
(
ふ
)
き
落
(
おと
)
さうとする。
藪の中
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
もしこの神でなくば、その神の子のタケミカヅチの神を遣すべきでしよう。ヲハバリの神はヤスの河の水を
逆樣
(
さかさま
)
に
塞
(
せ
)
きあげて道を塞いでおりますから、他の神では行かれますまい。
古事記:03 現代語訳 古事記
(旧字新仮名)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
物干から御内儀さんの身體を
逆樣
(
さかさま
)
に投げ落すほどの力のあるのは、あの家の中にはたつた一人しか居りません。
銭形平次捕物控:032 路地の足跡
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
逆樣
(
さかさま
)
に手をうつて青々とした
神籬
(
ひもろぎ
)
を作り成してその中に隱れてお鎭まりになりました。
古事記:03 現代語訳 古事記
(旧字新仮名)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
左横手の押入の
襖
(
ふすま
)
は開いたまゝ、中段から血潮の瀧を掛けたやうになつて、人間が一人、押入の天井から、
逆樣
(
さかさま
)
にブラ下つたまゝ死んでゐるではありませんか。
銭形平次捕物控:311 鬼女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
今の内儀とは
繼
(
まゝ
)
しい仲のお菊といふ十七になるのが、昨夜の十五夜のお月樣を見るんだと言つて、裏の物干臺に登り、どう間違つたか、足を踏み外して、
逆樣
(
さかさま
)
に落ち
銭形平次捕物控:230 艶妻伝
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「憎い奴等だ。地獄の釜の中へ、
眞
(
ま
)
つ
逆樣
(
さかさま
)
に叩き込み度いほど憎い奴等だが、仕組みが
巧過
(
うます
)
ぎて、手も出せない——口惜しいが
極
(
き
)
め
手
(
て
)
になる證據が一つも無いのだよ」
銭形平次捕物控:305 美しき獲物
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
と立直るところを、足をさらはれて、さすがの八五郎、
眞
(
ま
)
つ
逆樣
(
さかさま
)
に引くり返つて了ひました。
銭形平次捕物控:034 謎の鍵穴
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
何んと船の底には、
逆樣
(
さかさま
)
に植ゑた一パイの五寸釘
銭形平次捕物控:295 万両息子
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
逆
常用漢字
小5
部首:⾡
9画
樣
部首:⽊
15画
“逆”で始まる語句
逆
逆上
逆立
逆手
逆鱗
逆落
逆様
逆茂木
逆捻
逆襲