おツ)” の例文
こりやたまらぬと、くるり體をブン廻して、また室の中を歩き廻つて見る。そして氣を押鎭おしゝづめやうとするのであるが、何か後からおツ立てゝ來るやうに思はれて、何うにも落着かぬ。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
去年きよねん御坊様おばうさま親子連おやこづれ順礼じゆんれい間違まちがへてはいつたといふで、はれ大変たいへんな、乞食こじきたやうなものぢやといふて、人命じんめいかはりはねえ、おツかけてたすけべいと、巡査様おまはりさまが三にんむらもの十二人じふにゝん
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)