“親子連”の読み方と例文
読み方割合
おやこづれ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
次には尻をからげた親子連おやこづれが来た。活溌かっぱつな声で、つぼを下さいと云って、一番安いのを十六銭で買って行った。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
去年きよねん御坊様おばうさま親子連おやこづれ順礼じゆんれい間違まちがへてはいつたといふで、はれ大変たいへんな、乞食こじきたやうなものぢやといふて、人命じんめいかはりはねえ、おツかけてたすけべいと、巡査様おまはりさまが三にんむらもの十二人じふにゝん
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
たまに親子連おやこづれで外出した女二人の気分が、また平生へいぜいよりはすぐれて晴れやかだったので、我々の態度はなおの事眼に付きます。奥さんは私にどうかしたのかと聞きました。
こころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)