“輯(あつ)” の例文
この書に輯(あつ)めたものは私が従来しばしば陳(の)べ来ったものをまた言を改めて繰り返したものに過ぎぬ。私の俳句に対する所信に変りはない。
俳句への道 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
それらの剣道の極意歌なるものは、輯(あつ)めれば一集になるほど各人各家にある。自分が好きなのは、柳生十兵衛の詠んだ
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それでこの本は私の書いたものの幾つかを年代を追って輯(あつ)めたものだが、それは全く私の著作に詳しい浅川園絵さんの注意深い配慮によって編輯(へんしゅう)されたものである。
性質の項に書いた秦王が燕の太子丹に烏の頭が白くなり馬に角が生えたら帰国を許そうと言う話に似たのが西暦紀元前三世紀頃ユダヤ人ベン・シラが輯(あつ)めたちゅう動物譚中に出(い)づ
研究に資する所甚(はなは)だ多く一読して趣味最も饒(ゆた)かなる琉球文献学上の論著二十五篇を収めたもので、主として一たび東都または郷土の雑誌や、新聞紙の上に表われたものを輯(あつ)めたものである。
このうち約三千枚を一冊の書物に輯(あつ)めて出版されたのが一九三一年であった。これはアメリカの気象台長ハンフレース博士が集成し、アメリカ気象学会の補助によって出版されたものである。
雪 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
これに輯(あつ)めてあるのは国木田独歩(くにきだどつぽ)、夏目漱石(なつめそうせき)、森鴎外(もりおうぐわい)、鈴木三重吉(すずきみへきち)、武者小路実篤(むしやのこうぢさねあつ)、有島武郎(ありしまたけを)、長与善郎(ながよよしを)、志賀直哉(しがなほや)、千家元麿(せんけもとまろ)、江馬修(えましう)、江口渙(えぐちくわん)、菊池寛(きくちくわん)、佐藤春夫(さとうはるを)、加藤武雄(かとうたけを)、僕、この十五人
日本小説の支那訳 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
ここに捜(さぐ)りここに購(あがな)ひ、之(これ)を求めて之を得たり、微(すこ)しく選(えら)むに稗官小説(はいくわんせうせつ)を以てし、実を摭(ひろ)ひ、疑ひ闕(か)き、皇統を正閏(せいじゆん)し、人臣を是非し、輯(あつ)めて一家の言(げん)を成せり。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)