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軽躁
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けいそう
ふりがな文庫
“
軽躁
(
けいそう
)” の例文
旧字:
輕躁
これ他なし
我邦
(
わがくに
)
固有の旧文化破壊せられて新文化の基礎遂に成らず一代の人心甚だ
軽躁
(
けいそう
)
となりかつ
驕傲
(
きょうごう
)
無頼
(
ぶらい
)
に走りしがためのみ。
江戸芸術論
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
謙信、
若年
(
じゃくねん
)
なるがために、このたびのわが行動を、無謀とも案じるのであろうが、怪しむをやめよ、謙信は決して、
軽躁
(
けいそう
)
、功をあせっているのではない。
上杉謙信
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
今の少年は
不遜
(
ふそん
)
なり
軽躁
(
けいそう
)
なり、
漫
(
みだり
)
に政治を談じて身の程を知らざる者なりとて、これを
咎
(
とがむ
)
る者あれども、かりにその所言にしたがいてこれを酔狂人とするも
学問の独立
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
軽躁
(
けいそう
)
と心附かねばこそ、身を軽躁に持崩しながら、それを
憂
(
う
)
しとも思わぬ様子※
醜穢
(
しゅうかい
)
と認めねばこそ、身を不潔な境に
処
(
お
)
きながら、それを何とも思わぬ
顔色
(
かおつき
)
。
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
教育の精神は単に学問を授けるばかりではない、
高尚
(
こうしょう
)
な、正直な、武士的な元気を
鼓吹
(
こすい
)
すると同時に、
野卑
(
やひ
)
な、
軽躁
(
けいそう
)
な、
暴慢
(
ぼうまん
)
な悪風を
掃蕩
(
そうとう
)
するにあると思います。
坊っちゃん
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
君たちフランス人は、きわめて
軽躁
(
けいそう
)
で、スペインやロシアなどの縁遠い不正にたいして、問題の底をよく知りもしないでまっ先に騒ぎたてる。僕はそのために君たちが好きなのだ。
ジャン・クリストフ:11 第九巻 燃ゆる荊
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
となだむる善平に
反
(
そ
)
りを返して、綱雄はあくまできっとしていたりしが、いや私はあんな男と交わろうとは決して思いません。見るから浮薄らしい風の、
軽躁
(
けいそう
)
な、徹頭徹尾虫の好かぬ男だ。
書記官
(新字新仮名)
/
川上眉山
(著)
軽躁
(
けいそう
)
なものがどうしてかくまで誠実になれるのであろう。私はそれが不思議でもあり、また尊くてならない。纒綿として濃やかな、まことにみちたる感情が私の胸のなかをあふれ流れている。
愛と認識との出発
(新字新仮名)
/
倉田百三
(著)
曹操がそれを
愍
(
あわ
)
れんで自身の一女を
娶合
(
めあわ
)
せたので、諸人の尊重をうけてきたが、ようやくその
為人
(
ひととなり
)
が現われてくるにつれて天性やや
軽躁
(
けいそう
)
、そして
慳吝
(
けち
)
な
質
(
たち
)
も見えてきたので
三国志:10 出師の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
若
(
も
)
しお勢を深く
尤
(
とが
)
む
可
(
べ
)
き者なら、
較
(
くら
)
べて云えば、
稍々
(
やや
)
学問あり智識ありながら、尚お
軽躁
(
けいそう
)
を免がれぬ、
譬
(
たと
)
えば、文三の如き者は(はれやれ、文三の如き者は?)何としたもので有ろう?
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
何ぞ知らん——人々が楽観して
軽躁
(
けいそう
)
に勝利を夢みるとき、孔明の心中には、
惨
(
さん
)
たる覚悟が誓われていたのである。彼は決して、成功を期していない、誰よりも魏の強大を知っている。
三国志:10 出師の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“軽躁(軽躁病)”の解説
軽躁病(けいそうびょう、en: Hypomania)について解説する。
『精神障害の診断と統計マニュアル第4版』(DSM-IV)には、気分障害の特徴の1つに、「軽躁病エピソード」があり、このエピソードを含む場合には双極II型障害に診断されることがある。また「軽躁病エピソード」を満たさない軽躁状態は気分循環性障害とされることがある(詳細については双極性障害を参照)
(出典:Wikipedia)
軽
常用漢字
小3
部首:⾞
12画
躁
漢検1級
部首:⾜
20画
“軽躁”で始まる語句
軽躁浮薄
軽躁行為
軽躁者
軽躁不遜
軽躁惰弱
軽躁詭激
軽躁飄逸