“けいそう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
軽躁40.9%
硅藻13.6%
軽装13.6%
珪藻9.1%
形相4.5%
恵送4.5%
桂叢4.5%
稽顙4.5%
繋争4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
謙信、若年じゃくねんなるがために、このたびのわが行動を、無謀とも案じるのであろうが、怪しむをやめよ、謙信は決して、軽躁けいそう、功をあせっているのではない。
上杉謙信 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
何故なぜ場所によって味が違うというのに鮎の食物たる硅藻けいそうの種類が違いまたその多いところと少い処とで違うからです。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
私たちは、軽装けいそうして、宿を出た。物好きに城塞見物じょうさいけんぶつをやって楽しもうという腹に見せかけ、ホテルのボーイに充分の御馳走や酒類を用意させて、おともについて来させる。
暗号音盤事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
後で考えてみたらそれは人間のスペルマトゾーンの一集団であったのである。それからまた珪藻けいそうのプレパラートを見せられ、これの視像の鮮明さで顕微鏡の良否が分かると教えられた。
追憶の医師達 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
虹汀此の所の形相けいそうを見て思ふやう。此地、北に愛宕あたごの霊山半空にそびえつゝ、南方背振せぶり雷山らいさん浮岳うきだけの諸名山と雲烟うんえんを連ねたり。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
これはまた秋のしもの如くきびしい名著「魯迅」が、全く思いがけなく私に恵送けいそうせられて来たのである。
惜別 (新字新仮名) / 太宰治(著)
苾堂の子は長を霜崖さうがいと云ふ。名は正旭せいきよくである。書をくした。次を桂叢けいそうと云ふ。名は正望せいばうである。畫を善くした。桂叢の墓誌銘は齋藤拙堂がえらんだ。
寿阿弥の手紙 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
南唐の李後主青竜山に猟せし時、一牝猴網に触れ主を見て涙雨下し稽顙けいそうしてその腹を指ざし示す。後主人をして守らしむるにその夕二子を生んだ。
どんな風にまたどう繋争けいそうしたかということが知れたら面白くもあり、一つの記録ともなるであろうし、清水という人の性格もしっていたら書きたいが