軸木ぢくぎ)” の例文
卯平うへいしかめたまゝ燐寸マツチをとつてまたすつとつて、ゆつくりと軸木ぢくぎさかさにしてしろ軸木ぢくぎつゝんでのぼらうとするちひさな枯燥こさうしたおほきなつゝんで、大事相だいじさうのぞいた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
あわてた與吉よきち軸木ぢくぎさきからいたづらにのやうなけぶりてるのみであつた。かれ焦躁れて卯平うへいあしもとのはひ燐寸マツチはこげた。はこはからりとつた。はこそこはもうえてたのである。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)