踏付ふみつ)” の例文
ひと打石斧だせきふかとつて、奇形きけいいのは踏付ふみつけたまゝくが。其打石斧そのだせきふだらうが、石槌せきつゐだらうが、んでもでも採集袋さいしふぶくろれねば承知しようち出來できぬ。
「そればかりぢやない、あやめまでこの俺を踏付ふみつけやがつた——賣女ばいた
常には優しくしていざこうという時は猫がねずみるごとくあたかも虎のような勢いを現わして良人を辟易へきえきさせるです。またきわめて我儘で良人おっと踏付ふみつけて他に男をこしらえるのを何とも思わんです。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
其代そのかはり二十八にちには大失敗だいしつぱいをして、あなるとたちま異臭ゐしう紛々ふん/\たるもの踏付ふみつけた。これは乞食こじき所爲しよゐだとおもふ。