“ふみつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
踏付80.0%
蹈付20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
常には優しくしていざこうという時は猫がねずみるごとくあたかも虎のような勢いを現わして良人を辟易へきえきさせるです。またきわめて我儘で良人おっと踏付ふみつけて他に男をこしらえるのを何とも思わんです。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
其代そのかはり二十八にちには大失敗だいしつぱいをして、あなるとたちま異臭ゐしう紛々ふん/\たるもの踏付ふみつけた。これは乞食こじき所爲しよゐだとおもふ。
あの高柳の行為やりかたを考へて見て呉れたまへ。あゝ、いくら吾儕われ/\が無智な卑賤いやしいものだからと言つて、蹈付ふみつけられるにも程が有る。どうしても彼様あんな男に勝たせたくない。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)