ぜめ)” の例文
うつゝぜめとかまをすのに、どら、ねうばち太鼓たいこ一齊いちどきたゝくより、かねばかりですから、餘計よけい脈々みやく/\ひゞいて、とほつて、くるしさつたら、に三注射ちうしやはりされます
浅茅生 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
わが国にかぎらず、どこの国でも昔は非常に惨酷な責道具を用いたのであるが、わが徳川時代になってからは、拷問の種類は笞打むちうち石抱いしだき、海老責えびぜめつるぜめの四種にかぎられていた。
拷問の話 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
主水兄弟三人は、うつつぜめの末に斬殺ざんさつされ、妻子も極刑に処せられた。
討たせてやらぬ敵討 (新字新仮名) / 長谷川伸(著)