負擔ふたん)” の例文
新字:負担
しかもその劇場の維持費ゐぢひさへ負擔ふたんしなければならない集りであるから、そこへあたまを突つ込んで、他で見られない高級演劇を見ようとならば
むぐらの吐息 (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)
丈夫なときには殆んど考へもしなかつたことが今の私のやうなときには負擔ふたんになる。看護婦はゐるの? それともお前きりしかこの部屋にはゐないの?
〔譯〕此の學は吾人一生の負擔ふたんまさたふれて後にむべし。道固より窮り無し。堯舜の上、善盡くること無し。
かれはまだおしなんだとし小作米こさくまいとゞこほりもはらつてはないし、加之それのみでなく卯平うへいからゆづられた借財しやくざいのこりもちつともきまりがついていのにまた今度こんど間違まちがひからわづかながらあらた負擔ふたんくははつたのである。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
このやうに、悲しい負擔ふたんから救はれて、私は、その時から、新しく仕事を始めた。あらゆる困難の中にも、自分の途を開拓しようと決心した。私は一生懸命に努力した。