トップ
>
貝細工
>
かいざいく
ふりがな文庫
“
貝細工
(
かいざいく
)” の例文
その家の前の
栗
(
くり
)
の木の下に一人のはだしの
子供
(
こども
)
がまっ白な
貝細工
(
かいざいく
)
のような
百合
(
ゆり
)
の十の花のついた
茎
(
くき
)
をもってこっちを見ていました。
四又の百合
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
「そうか、
蓋
(
ふた
)
も底もねえような殺しで、大方下手人の見当もついたようだ。
貝細工
(
かいざいく
)
よりは、気のきいた土産になるかも知れないよ。見るが宜い」
銭形平次捕物控:320 お六の役目
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
呑気
(
のんき
)
なことを言っている。お絃は、お
燗
(
かん
)
を引き上げた指先を、熱かったのだろう、あわてて耳へ持って行って、
貝細工
(
かいざいく
)
のような
耳朶
(
みみたぶ
)
をつまみながら
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
いつか、
青年
(
せいねん
)
が、
行商
(
ぎょうしょう
)
にきた
時分
(
じぶん
)
に
持
(
も
)
ってきたような、
青
(
あお
)
い
貝細工
(
かいざいく
)
や、
銀
(
ぎん
)
のかんざしや、
口紅
(
くちべに
)
や、
香油
(
こうゆ
)
や、そのほか
女
(
おんな
)
たちの
好
(
す
)
きそうな
紅
(
あか
)
い
絹地
(
きぬじ
)
や、
淡紅色
(
うすべにいろ
)
の
布
(
ぬの
)
などであったのです。
北の不思議な話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そしてガドルフは自分の
熱
(
ほて
)
って
痛
(
いた
)
む頭の
奥
(
おく
)
の、
青黝
(
あおぐろ
)
い
斜面
(
しゃめん
)
の上に、すこしも
動
(
うご
)
かずかがやいて立つ、もう一むれの
貝細工
(
かいざいく
)
の百合を、もっとはっきり見ておりました。
ガドルフの百合
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
▼ もっと見る
さながらおせんが
持
(
も
)
ってきた、
貝細工
(
かいざいく
)
のように、
銀
(
ぎん
)
のかんざしのように、
紅
(
あか
)
い
絹
(
きぬ
)
を
拡
(
ひろ
)
げたように、
淡紅色
(
うすべにいろ
)
の
布地
(
ぬのじ
)
を
見
(
み
)
るように、それらのものをみんな
大空
(
おおぞら
)
に
向
(
む
)
かって
投
(
な
)
げ
撒
(
ま
)
いたように……。
北の不思議な話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
貝
常用漢字
小1
部首:⾙
7画
細
常用漢字
小2
部首:⽷
11画
工
常用漢字
小2
部首:⼯
3画
“貝細工”で始まる語句
貝細工草