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観世撚
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かんじんより
ふりがな文庫
“
観世撚
(
かんじんより
)” の例文
旧字:
觀世撚
嫂
(
あによめ
)
は
斯
(
か
)
う云ふ旧式な趣味があつて、それが
時々
(
とき/″\
)
思
(
おも
)
はぬ方角へ
出
(
で
)
てくる。代助は
鋏
(
はさみ
)
の
先
(
さき
)
で
観世撚
(
かんじんより
)
の
結目
(
むすびめ
)
を
突
(
つ
)
つつきながら、面倒な
手数
(
てかず
)
だと思つた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
その赤塗の表には
名宛
(
なあて
)
も何も書かないで、
真鍮
(
しんちゅう
)
の環に通した
観世撚
(
かんじんより
)
の封じ目に黒い墨を着けてあった。代助は机の上を一目見て、この手紙の主は嫂だとすぐ悟った。
それから
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
手紙
(
てがみ
)
は
古風
(
こふう
)
な
状箱
(
じようばこ
)
の
中
(
うち
)
にあつた。
其
(
その
)
赤塗
(
あかぬり
)
の
表
(
おもて
)
には
名宛
(
なあて
)
も
何
(
なに
)
も
書
(
か
)
かないで、
真鍮
(
しんちう
)
の
環
(
くわん
)
に
通
(
とほ
)
した
観世撚
(
かんじんより
)
の
封
(
ふう
)
じ
目
(
め
)
に
黒
(
くろ
)
い
墨
(
すみ
)
を着けてあつた。代助は
机
(
つくえ
)
の
上
(
うへ
)
を
一目
(
ひとめ
)
見て、此手紙の
主
(
ぬし
)
は
嫂
(
あによめ
)
だとすぐ
悟
(
さと
)
つた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
観
常用漢字
小4
部首:⾒
18画
世
常用漢字
小3
部首:⼀
5画
撚
漢検準1級
部首:⼿
15画
“観世”で始まる語句
観世音菩薩
観世音
観世
観世物
観世縒
観世捻
観世水
観世丸
観世新路
観世音寺