“観世”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かんぜ88.2%
くわんぜ11.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
やむを得ずんば、観世(かんぜ)なり、宝生(ほうしょう)なり、竹本なり、歌沢(うたざわ)なり、しばらく現今衆心の趨(おもむ)くところにしたがい、やや取捨を加え、音節を改めば可ならん。
国楽を振興すべきの説 (新字新仮名) / 神田孝平(著)
第一の波は紅(くれない)の珠(たま)に女の白き腕(かいな)を打つ。第二の波は観世(かんぜ)に動いて、軽く袖口(そでくち)にあたる。第三の波のまさに静まらんとするとき、女は衝(つ)と立ち上がった。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
むかし観世(くわんぜ)の家元に豊和(とよかず)といつて家の芸は素(もと)より、香聞(かうきゝ)にも一ぱし聞えた男がゐて、金春(こんぱる)流の某(なにがし)と仲がよかつた。
で、茶の間の雑談のうちにすすめられたかねだられたかしたのだらう、あるとき大曲の観世(くわんぜ)の家元に一席とつて二人で見にいつた。私はまづ見所の行儀のよさ、静粛さが気に入つた。
能の見はじめ (新字旧仮名) / 中勘助(著)