“かんぜ”の漢字の書き方と例文
語句割合
観世100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あるいは観世かんぜとか金剛こんごうとかいうような能役者ではないかと、店の主人の孫十郎は鑑定していると、男は果たして店の片隅にかけてある生成なまなりの古い仮面めんに眼をつけた。
半七捕物帳:42 仮面 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
さきのお二人はわたくしの思い違えでなくば、これより先に亡くなっておられますが、観世かんぜ殿が一昨年、金春こんぱる殿が昨年と続いて身罷みまかられましたのも不思議でございます。
雪の宿り (新字新仮名) / 神西清(著)
佐保子が切符をくれて、そういう見物もしたのであった。母の多計代が少女時代に観世かんぜの謡曲を習って娘の伸子は、子供のときからゴマ点のついた謡本になじみがあった。
二つの庭 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)