トップ
>
視野
>
しや
ふりがな文庫
“
視野
(
しや
)” の例文
画面
(
がめん
)
が変ると、こんどは広い
屋敷
(
やしき
)
の庭先きがうつり、スプリングコートを着て帽子をかぶった男の姿が、私の
視野
(
しや
)
をかすめたと見るまに
親馬鹿入堂記
(新字新仮名)
/
尾崎士郎
(著)
五郎の
視野
(
しや
)
の中で、もう丹尾の姿は豆粒ほどになっている。突然それが立ちどまる。火口をのぞいているらしい。また歩き出す。
幻化
(新字新仮名)
/
梅崎春生
(著)
仰臥すると
視野
(
しや
)
はもう空の一色であった。晴れた日、曇った日、雲の流れ漂う日、暁の光り、夕ぐれのうつろい、四時私の視野をはなれなかった。
窓
(新字新仮名)
/
鷹野つぎ
(著)
約
(
やく
)
〇、〇〇〇〇〇五
粍
(
ミリ
)
くらいまでのものならばぼんやり光る点になって
視野
(
しや
)
にあらわれその
存在
(
そんざい
)
だけを
示
(
しめ
)
します。これを
超絶顕微鏡
(
ちょうぜつけんびきょう
)
と
云
(
い
)
います。
手紙 三
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
右の方は、
深紅
(
しんく
)
の
窓掛
(
カアテン
)
の
襞
(
ひだ
)
が私の
視野
(
しや
)
を遮り、左の方は、透明な窓硝子が私を
庇護
(
かば
)
つて呉れたが、
荒凉
(
くわうりやう
)
たる十一月の日から私を引き離しては呉れなかつた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
▼ もっと見る
森をぬけると
視野
(
しや
)
はかつぜんと開けて、砂浜の先に、たけりくるった黒い海が、白いきばをむきたてて、なぎさをかんでいる。
黒闇々
(
こくあんあん
)
のなかに白く光る波がものすごい。
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
ようやく
視野
(
しや
)
に、その疑問の人物がはいって来た。
超人間X号
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
千倍ぐらいになりますと、下のレンズの
直径
(
ちょっけい
)
が
非常
(
ひじょう
)
に小さくなり、
従
(
したが
)
って
視野
(
しや
)
に光があまりはいらなくなりますので、下のレンズを
油
(
あぶら
)
に
浸
(
ひた
)
してなるべく多くの光を入れて
物
(
もの
)
が見えるようにします。
手紙 三
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
彼が
扉
(
ドア
)
に立つて、遠くの方を眺めてゐるときなど、ふと彼女が
視野
(
しや
)
に現はれると、彼の頬は輝き、その大理石のやうな顏は、
弛
(
ゆる
)
まず、知らずに變つていつたが、その靜けさのうちに、動く筋肉か
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
眼に当てて、ゆるゆる
視野
(
しや
)
を移動した。
桜島
(新字新仮名)
/
梅崎春生
(著)
“視野”の意味
《名詞》
視 野(しや)
見える範囲。
人の理解力。特に観点を変えたものの見方。判断のもととなる見識。
起こりうると予想される範囲。また目標とする範囲。
(出典:Wiktionary)
“視野”の解説
視野(しや)とは目に見える範囲のこと。両目ごとにその見える範囲は一定であり、個体としての視野はその両者を併せたものである。そこから転じて知識や考え方の幅の広いことをも「視野が広い」ということがある。
(出典:Wikipedia)
視
常用漢字
小6
部首:⾒
11画
野
常用漢字
小2
部首:⾥
11画
“視”で始まる語句
視
視詰
視線
視凝
視入
視力
視察
視下
視界
視守