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見殺
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みごろし
ふりがな文庫
“
見殺
(
みごろし
)” の例文
まさかに
聞
(
き
)
いたほどでもあるまいが、
其
(
それ
)
が
本当
(
ほんたう
)
ならば
見殺
(
みごろし
)
ぢや、
何
(
ど
)
の
道
(
みち
)
私
(
わたし
)
は
出家
(
しゆつけ
)
の
体
(
からだ
)
、
日
(
ひ
)
が
暮
(
く
)
れるまでに
宿
(
やど
)
へ
着
(
つ
)
いて
屋根
(
やね
)
の
下
(
した
)
に
寝
(
ね
)
るには
及
(
およ
)
ばぬ、
追着
(
おツつ
)
いて
引戻
(
ひきもど
)
して
遣
(
や
)
らう。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「貫一さん、貴方は私を
見殺
(
みごろし
)
になさるのですか。どうでもこの女の手に掛けて殺すのですか! 私は命は惜くはないが、この女に殺されるのは
悔
(
くやし
)
い! 悔い‼ 私は悔い‼」
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
「それはいけません。僕等は、あなた方を
見殺
(
みごろし
)
には出来ません」
怪奇人造島
(新字新仮名)
/
寺島柾史
(著)
まさかに聞いたほどでもあるまいが、それが本当ならば
見殺
(
みごろし
)
じゃ、どの道私は
出家
(
しゅっけ
)
の体、日が
暮
(
く
)
れるまでに宿へ着いて屋根の下に寝るには
及
(
およ
)
ばぬ、
追着
(
おッつ
)
いて引戻してやろう。
高野聖
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
余り立派で、貫一は恥入つた! 宮、俺は
面目
(
めんもく
)
無い! これまでの精神とは知らずに
見殺
(
みごろし
)
に為たのは残念だつた! 俺が
過
(
あやまり
)
だ! 宮、赦してくれよ!
可
(
い
)
いか、宮、可いか。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
▼ もっと見る
けれども、器具も、薬品も不完全なので、満足に看護も出来ず、
見殺
(
みごろし
)
にしたのが多いのですもの、敵情を探るなんて、なかなかどうしてそこどころまで、手が廻るものですか。
海城発電
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
いや話は別で、そうかといって見ております訳ではござりません。殊に千破矢様というのがその後へおいでなすったという
風説
(
うわさ
)
、白魚の姉御がいった若様なんで、味方の大将を
見殺
(
みごろし
)
にはされません。
黒百合
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
見
常用漢字
小1
部首:⾒
7画
殺
常用漢字
小5
部首:⽎
10画
“見”で始まる語句
見
見惚
見物
見出
見下
見上
見送
見透
見做
見当