“みごろし”の漢字の書き方と例文
語句割合
見殺100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
まさかに聞いたほどでもあるまいが、それが本当ならば見殺みごろしじゃ、どの道私は出家しゅっけの体、日がれるまでに宿へ着いて屋根の下に寝るにはおよばぬ、追着おッついて引戻してやろう。
高野聖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
余り立派で、貫一は恥入つた! 宮、俺は面目めんもく無い! これまでの精神とは知らずに見殺みごろしに為たのは残念だつた! 俺があやまりだ! 宮、赦してくれよ! いか、宮、可いか。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
けれども、器具も、薬品も不完全なので、満足に看護も出来ず、見殺みごろしにしたのが多いのですもの、敵情を探るなんて、なかなかどうしてそこどころまで、手が廻るものですか。
海城発電 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)