襲来しゅうらい)” の例文
旧字:襲來
富士男、ゴルドン、ドノバンの三人は、もしも猛獣もうじゅう蕃人ばんじんなどが襲来しゅうらいしはせぬかと、かわるがわる甲板に、見張りをすることにきめた。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
十二日は朝から曇った寒い日であったが、予想のごとく、敵の浦塩艦隊うらじおかんたい津軽海峡つがるかいきょう襲来しゅうらいして、商船奈古浦丸なこのうらまる轟沈ごうちんしたという知らせが来た。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
「いやあれは、あたらしく襲来しゅうらいするかもしれない宇宙の外からの敵が、原子弾をこっちへなげつけたときに、役に立つようにと建設せられてあるんです」
三十年後の東京 (新字新仮名) / 海野十三(著)
たとえ魔の軍たりとも、御楯みたての王軍が行くところ、なにほどの抗戦あらがいをなしえようぞ。——かつては襲来しゅうらい蒙古もうこの外兵十万を、博多ノ浜にほうむッたためしさえある。
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
三十年ののち、その時の二人の僧、——加藤清正と小西行長とは八兆八億の兵と共に朝鮮八道へ襲来しゅうらいした。家を焼かれた八道の民は親は子を失い、夫は妻を奪われ、右往左往うおうさおうに逃げまどった。
金将軍 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
賊の襲来しゅうらいにそなえました。
怪人二十面相 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
河また河、谷また谷、ぼうぼうたる草は身を没して怪きん昼もく、そのあいだ猛獣もうじゅう毒蛇どくじゃのおそれがある、蕃人ばんじん襲来しゅうらいのおそれもある。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
匪賊ひぞくが出て、この橋脚に近づき、赤外線をさえぎると、直ちに光電管の電気が停るから、電鈴を圧えていた力は抜け、電鈴はけたたましく匪賊襲来しゅうらいを鳴り告げる。
赤外線男 (新字新仮名) / 海野十三(著)
と思う間もあらせず、ザザザザザザザアーッとぼんをくつがえすという、文字どおりな大雨おおあめ襲来しゅうらい
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かれらはどこに去ったか、いつまた、襲来しゅうらいするか、これを知るには、捕虜ほりょとせるホーベスに聞くよりほかないと、四名は洞にひきあげた。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
彼等は十三台の飛行機にそれぞれ分乗して、午前三時というに、根拠地を離れて午前四時を十五分過ぎる頃あい、予定どおりに今や眠りからめようとしている帝都の上空を襲来しゅうらいした。
国際殺人団の崩壊 (新字新仮名) / 海野十三(著)
敵軍襲来しゅうらい
上杉謙信 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
人造人間部隊の襲来しゅうらいだ。おそらく、お前たちが出発してすぐその後から、ドイツ軍がくりだしたものだろう。おお、見える見える。もうあそこまで来た。畜生、わしのものを失敬して、わしを
人造人間の秘密 (新字新仮名) / 海野十三(著)
その三人が、屋敷の窓から外へ出たとき、とつぜん地震が襲来しゅうらいした。
時計屋敷の秘密 (新字新仮名) / 海野十三(著)
これを聞いた将校たちは、たがいに顔を見合わせたのだった。いよいよ、恐ろしい怪物が、襲来しゅうらいしてくるのだった。飛行船といえば、ツェッペリンはく号を、帝都上空に仰いだことのある日本国民だった。
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「ああ、ルナ・アミーバーだッ。ルナ・アミーバーの襲来しゅうらいだッ」
崩れる鬼影 (新字新仮名) / 海野十三(著)
ほっとするまもなく、また地震が襲来しゅうらいした。
恐竜島 (新字新仮名) / 海野十三(著)
アクロン号の襲来しゅうらい
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)
ドイツ軍襲来しゅうらい
人造人間の秘密 (新字新仮名) / 海野十三(著)