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袖屏風
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そでびやうぶ
ふりがな文庫
“
袖屏風
(
そでびやうぶ
)” の例文
光の穂は風に吹かれて消えさうになびいたが、彼の妻の
袖屏風
(
そでびやうぶ
)
の陰で、ゆらゆらと大きく揺れた。風は何時の間にかおだやかになつて居たが、雲は
凄
(
すさま
)
じい勢で南の方へ
押奔
(
おしはし
)
つて居た。
田園の憂欝:或は病める薔薇
(新字旧仮名)
/
佐藤春夫
(著)
わざと
知
(
し
)
らず
顏
(
がほ
)
つくりながらも
潮
(
さ
)
す
紅
(
くれなゐ
)
の
我
(
われ
)
しらず
掩
(
おほ
)
ふ
袖屏風
(
そでびやうぶ
)
にいとゞ
心
(
こゝろ
)
のうちあらはれて
今更
(
いまさら
)
泣
(
な
)
きたる
事
(
こと
)
もあり
人
(
ひと
)
みぬひまの
手習
(
てならひ
)
に
松澤
(
まつざは
)
たかとかいて
見
(
み
)
て
又
(
また
)
塗隱
(
ぬりかく
)
すあどけなさ
利發
(
りはつ
)
に
見
(
み
)
えても
未通女氣
(
おぼこぎ
)
なり
同
(
おな
)
じ
心
(
こゝろ
)
の
芳之助
(
よしのすけ
)
も
射
(
ゐ
)
る
矢
(
や
)
の
如
(
ごと
)
しと
口
(
くち
)
にはいへど
待
(
ま
)
つ
歳月
(
としつき
)
はわが
爲
(
ため
)
に
弦
(
ゆづる
)
たゆみしやうに
覺
(
おぼ
)
えて
明
(
あ
)
かし
暮
(
く
)
らす
程
(
ほど
)
のまどろかしさよ
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
袖
常用漢字
中学
部首:⾐
10画
屏
漢検1級
部首:⼫
9画
風
常用漢字
小2
部首:⾵
9画
“袖”で始まる語句
袖
袖口
袖垣
袖無
袖乞
袖畳
袖摺
袖褄
袖手
袖搦