衣裝いしやう)” の例文
新字:衣装
最も耀かゞやかな寶石ときらびやかな衣裝いしやうで自分を飾るやうに侍女に云ひつける、そして、その晩、舞踏會でその不實な男に會ひ
おもて左右さいうからみせあきらかであつた。軒先のきさきとほひとは、ばう衣裝いしやうもはつきり物色ぶつしよくすること出來できた。けれどもひろさむさをらすにはあまりに弱過よわすぎた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
明治十二三年頃めいぢじふにさんねんごろ出版しゆつぱんだとおもふ——澤村田之助曙双紙さはむらたのすけあけぼのさうし合卷がふくわんものの、淡彩たんさい口繪くちゑに、黒縮緬くろちりめん羽織はおり撫肩なでがたけて、衣裝いしやうつまつた、座敷ざしきがへりらしい、微醉ほろよひ婀娜あだなのが
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
お仙は繪に描いたやうな江戸娘でした。母親の振袖を直した花見衣裝いしやうは、貧しさのせゐでいたし方はなくとも、その美しさは飛鳥山の全山がこの娘あるが故に、クワツと明るくなつた程です。
「そいつは豪儀だ、衣裝いしやうかつらも」
銭形平次捕物控:050 碁敵 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)