蕃蛇剌馬ばんじやらあまん)” の例文
一寸ちよいと高樓たかどの何處どこだとおもひます……印度インドなかのね、蕃蛇剌馬ばんじやらあまん……船着ふなつき貿易所ぼうえきしよ、——おまへさんが御存ごぞんじだよ、わたしよりか
印度更紗 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
きよこれを! いま現在げんざいわたしのために、荒浪あらなみたゞよつて、蕃蛇剌馬ばんじやらあまん辛苦しんくするとおなじやうなわかひとがあつたらね、——おまへなんふの!なんふの?
印度更紗 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
ねん幾月いくつきはじめて、世界せかいへた天竺てんぢく蕃蛇剌馬ばんじやらあまん黄昏たそがれに、いろした鸚鵡あうむくちから、おなことばいたので、投臥なげふしていた、とひます。
印度更紗 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)